
NZドルは、当社で取引できる通貨のなかでは南アフリカランドに次ぐ高金利通貨(8.25% 07年9月現在)で、円キャリー取引の対象として日本人投資家に人気がある通貨です。ただ、市場規模、経済規模がオーストラリアほど大きくないため、比較的レートが変動しやすくなります。
ニュージーランドは経済基盤を貿易に頼っていることから、ニュージーランドの最大の貿易相手国であるオーストラリア、次いで日本の景気に敏感に反応します。ここ数年は、オーストラリアの経済が好調でニュージーランドからの輸入を増やしていたこともあり、ニュージーランドもその恩恵を受けてきました。NZドルの表記は「NZD」、通貨の愛称はニュージーランドに生息している国鳥にちなんで「キウイ(Kiwi)」と呼ばれています。
NZドルが歴史的高値を記録した07年7月以後、キャリー取引の巻き戻しでNZドル/米ドルは最高値から13%下落しました(07年8月21日)。しかし、その時点でカレンNZ財務相は「NZドルの均衡レートは現在の水準より低い」と発言しました。資源国通貨であるNZドルは、これまで世界的資源高の影響を受けて堅調でしたが、来年以降は過去の利上げを受けた景気のピークアウトが予想されており、それがNZドル安のリスク要因になる可能性もあります。
NZドル10年(月足)

NZドル1年(日足)
6月11日、ニュージーランド当局がNZドル売り・米ドル買いの市場介入を行いました。
東京時間早朝、NZドル/米ドルは、0.7620-30と22年来の高値水準で取引されていましたが、東京時間11:30過ぎに一気に0.7530-40レベルへと下落。それにつられ、NZドル/円も値を下げました。しかし、その後介入は短命に終わり、NZドルは再び上昇に転じました。
ベアー・スターンズ社傘下のヘッジファンドが、米国のサブプライム問題(低所得者層向けの住宅ローンの焦げ付き)の影響を受け、巨額の損失を公式に計上したことをきっかけに、サブプライム問題の深刻さが表面化しました。これにより、全世界の株式市場が下落、為替市場ではリスクマネーの収縮、円キャリー取引の巻き戻しが起こりました。8月17日には、NZドル/円は、高値から25パーセント近く下落しました。