
オーストラリアは、経済が安定していること、世界屈指の資源国であることなどから、世界景気が安定している間は比較的安心して投資できる国です。豪ドルは、長期トレンドが読みやすい上に高金利通貨なので、長期投資・スワップ派の投資家から人気がある通貨です。
豪ドルの特徴
世界景気の拡大によって鉱物資源が高騰したことから、資源国通貨の代表格である豪ドルも堅調に推移してきました。また、豪ドルは日本円の低金利(0.5%)に比べ、6.5%(07年10月現在)と高金利であるため、毎年、日本から巨額の投資がなされ、その資金の動きが為替市場にも影響を与えます。豪ドルは「オージー」と呼ばれ、「AUD」と表記されます。
情報収集と戦略
オーストラリアは日本をはじめとするアジア経済と密接に結びついており、アジア経済の拡大は、豪ドル高の要因になります。一方、これまで日本の投資家向けに多額の債券(売出債)が発行されてきました。これが豪ドルの押し上げ要因のひとつになっていましたが、今後、この売出債の償還が行われると、償還額が発行額を上回るため、豪ドル安要因になる可能性があります。
豪ドルはいつ動いた?
豪ドル/円 10年間のチャート(月足) 97年10月~07年10月現在

- 1, ユーロ安、コモディティ価格の下落に連動
- 豪ドルはユーロと連動しやすいため、豪ドルはユーロ安に連れ安しました。さらに世界経済の低迷によって、コモディティー価格が下落。コモディティー価格と強い連動性のある豪ドルも軟調に推移しました。
- 2, 豪ドル建て債券(売出債)発行の増加
- 02年前半だけで日本の投資家に人気の高い豪ドル建て債券が31億豪ドルも発行され、多くの日本人投資家が購入したことから、豪ドルは上昇しました。
- 3, 円キャリー取引開始
- 世界経済の好転によって、コモディティー価格が上昇したこと、また、機関投資家や企業が新たに豪ドルのキャリー取引を始めたことで、豪ドルは上昇しました。
豪ドル/円 1年間のチャート(日足) 06年8月~07年10月現在
- 4, 世界同時株安(07,02,27)
- 中国政府が金融引き締め策や証券取引規制策を打ち出すとの観測をきっかけに、2月27日、上海A株が8.84%下落。中国株安は欧州、ニューヨーク、南米、翌日のアジアと広がり、リスクマネーの収縮、円キャリー取引の巻き戻しが起こりました。
- 5, NZドル売り介入に豪ドル連れ安
- 6月11日、ニュージーランド当局がNZドル売り/米ドル買いの市場介入を行いました。
同じオセアニア通貨である豪ドル/円も連られて一瞬下げましたが、押し目買いに支えられ、あっという間に値を戻しました。
- 6, 米サブプライムローン問題悪化後、資源国通貨買い
- ベア・スターンズ社傘下のヘッジファンドが、米国のサブプライム問題(低所得者層向けの住宅ローンの焦げ付き)の影響を受け、巨額の損失を公式に計上したことをきっかけに、サブプライム問題の深刻さが表面化しました。これにより円キャリー取引の巻き戻しが起こりました。その後、米ドル安の一方で、資源国通貨である豪ドルは上昇しました。
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