【ドル/円取引のポイント;88.75円も割り込み、10月安値88.01円視界内に】
【ユーロ/円取引のポイント;ユーロに続落リスク、ターゲットは取り敢えず132円前後か】
【ポンド/円取引のポイント;形成レンジ下放れる、リスクは再び下向きにバイアス】
ドル/円【ドル/円取引のポイント;88.75円も割り込み、10月安値88.01円視界内に】
3日ぶりの陰線引け。東京タイムは藤井財務相など要人からの発言が相次い
だものの、むしろ通貨オプションなどを含めた需給要因に一喜一憂する展開
だった。そうしたなか、欧米タイムにはNYダウが一時150ドルを超える下
げ幅を記録したことなどを嫌気、リスク回避の円買いが優勢する展開となっ
た。週間ベースの新規失業保険申請者数が株価動向に影響を与えていたとい
う。テクニカルに見た場合、ドルの下値リスクは依然としてくすぶっており、
昨日は時間足ベースで2度下げ止まった88.75円レベルを一時的に割り込む
局面も観測されている。10月安値88.01円がターゲットになっている感を否
めない。その反面、ドルの上値も重い状況であることは間違いなく、現状で
いえば89円半ばレベルが強い抵抗で、超えても一目均衡表の転換線や先行帯
の雲の下限が位置する89円後半を超えることは難しそうだ。
一方、材料的には東京タイムに日銀決定会合の結果が発表されるものの、本
日それほど大きな材料は予定されていない。昨日予想以上の動意を示したこ
ともあり、本日はやや動きにくい雰囲気もある。しかし、そうしたなかもっ
とも注意を要するものは残り1週間を切った米感謝祭に向けた投機筋などの
ポジション調整か。平たく言えば、本日は材料より需給要因に注意する必要
があるのかもしれない。
ユーロ/円【ユーロ/円取引のポイント;ユーロに続落リスク、ターゲットは取り敢えず132円前後か】
やや目立つ下ヒゲを残す格好ながら、昨日は陰線引け。ユンケル・ユーログ
ループ議長が「ユーロは過大評価、ドルはあまりにも弱い」と発言したこと
が材料視されていた。また、それとは別にトリシェECB総裁は「インフレ
の傾向を予測することは不可欠」と指摘、将来的な利上げを示唆したものの
影響は限定的だった。なお、初代のEU大統領としてベルギーのヘルマン・
ファンロンパイ首相を指名することで合意がなされている。
テクニカルに見た場合、昨日ザラ場ベースで一時131円台を示現し直近安値
を更新するなど、依然としてユーロの下値リスクが高いことは間違いなさそ
う。そんなユーロは、132.65円レベルとすぐ間近に迫った一目均衡表の先行
帯の雲の下限を巡る攻防にまずは注意を払いたい。割り込むようだと132円
前後の移動平均200日線、そして昨日安値がターゲットとなる。
一方、本日は東京タイム16:00に10月の独生産者物価指数が発表されるほか、
17:00にウェーバー独連銀総裁、19:30にトリシェECB総裁が金融危機後に
ついて講演を実施する予定。
ポンド/円【ポンド/円取引のポイント;形成レンジ下放れる、リスクは再び下向きにバイアス】
2日続けての陰線引け。一部の英国紙が「英国の銀行は他国の銀行と比べて
問題がある」などとしたものを報じたとされたほか、発表された10月の英小
売売上高は好数字ながら予想を下回ったことなどが嫌気されていたようだ。
また、別にフィッシャーBOE委員からは「量的緩和は2月の英金融政策会
合で終わるか、もしくは継続するかを決定する」などとした発言が聞かれて
いる。
テクニカルに見た場合、今週に入ってからのポンド/円は149.10-150.40円と
いった極めて狭いボックスを形成してきたが、昨日ようやくそのレンジを下
放れてきた。移動平均では目先のサポートと見られた200日線(149.00-05円)
を下回ってきたこともあり、リスクは下向き。ポンドの続落に注意を要した
い。ちなみに、そんなポンドの下値メドは今月安値の145.77円。そのレベル
も下回ると、一目均衡表の先行帯の雲の下限が位置すね145円前後がターゲッ
トになりそうだ。
一方、本日は英国に関する目立った経済指標の発表などは予定されていない。
執筆者 斎藤登美夫氏プロフィール 約13年間の為替専門誌記者生活を経て2004 年に
独立し、個人投資家向け情報提供会社『エフエックス ニュースレター』を設立代表を務
める。
為替ディーラー、アナリスト、ヘッジファンド・マネジャー、霞ヶ関などの豊富な人脈を
生かした分析や見通しを始めとする情報提供には、為替専門情報社時代から定評がある。
かつては金融情報誌「ユーロマネー」が実施した金融機関対象のベストディーラー・アン
ケートにおいて、「短期予測部門」でランクインした経験ももつ。現在は『MARKET WIN
24』への情報提供のほかセミナーなどでも活躍中。