巨額の金額で外国為替相場を動かし、操作することはできますか?
出来るのであれば、おおよその金額を教えください。
(ビッグマネー)
【羊飼いの回答】
>>ビッグマネーさん
こんにちは。
う~ん
この質問は元ディーラーの方にでもお願いしましょうか?
NTTスマートの方に依頼しますので、少々お待ちください。
ということで回答をおつけいたしました。(NTTスマートトレード)
NTTスマートトレード・営業企画部の工藤と申します。
ご質問にお答えいたします。
巨額の金額で外国為替相場が短期間に動かせられることはありますが、外国為替相場を動かそうとしている投機家やタイミングにより、効果に違いがあります。
まず、外国為替相場を動かしている投機家に関してですが、1980年代後半から1990年代前半にかけて某中堅鉄鋼商社が巨額の金額を使い、相場変動を大きく揺さぶったことがありました。例えば、ドル円を10億ドル(現在の為替レートで1,100億円)売り、ドル円が1円下がると20億ドル(現在の為替レートで2,200億円)買い戻すと言う様な激しい為替取引を行っていました。
この様な大きな取引をするときは、通常、金額を分けて数行の銀行のレートをヒットし、各行は損失を出さないよう直ちに市場でカバー取引をします。ですので、各行は某鉄鋼商社から為替レートの照会があると、資金室は緊張し、他行でもレートをヒットしている可能性があるので、金額が大きくなくてもレートをヒットされたら、直ちにカバー取引を行い、出来ればレートをヒットされた銀行は、その某鉄鋼商社と同じポジションをとろうとします。
結果、某鉄鋼商社が為替取引を行うときは、各銀行は某鉄鋼商社が為替取引を行ったら、カバー取引を行うことは鉄則でしたので、それほど巨額の金額を使わなくても、短期的に為替相場が動いたことがよくありました。
次にタイミングですが、某大手商社が1990年台にオセアニア市場の流動性が少ない市場で、当時流動性が低い豪ドル/円を5千万豪ドル・1億豪ドルなどそれほど巨額でない金額で為替取引を行い、為替相場が大きく振れることがありました。流動性が少ない市場で、流動性が低い通貨の取引を行うことで、為替相場が大きく振れ、取引を受けた各銀行は流動性が少ないので、カバー取引を行えず、大きな損失を被り、この様な時間帯の取引には積極的にレートを出さなくなりました。 一方で、最近ですと、ロンドン市場など取引量が厚い市場で10億ユーロを売買したけれど、5ピップスしか動かないことがあるようです。
最後に、巨額の金額で為替相場を動かせる期間ですが、かなり短期期間しか効果はない様です。 2003年度に日本銀行は32兆円も使い、大規模ドル円介入を行い、円高は阻止できましたが、結果、短期間にドルは上昇することがあったけれど、ドルはそれほど上昇しませんでした。
私の経験ですと、為替のビックプレイヤーは時々市場を席巻することがありますが、あまり長続きはしないようです。 過去のビックプレイヤーで有名なのは、某アジア系の中央銀行・某損保会社・某鉄鋼商社・某衣料関係会社などを思い出します。


