はじめまして、山田 譲です。これから5回にわたって、
1. FXやネット銀行利用者のための海外送金
2. 小額の海外送金
3. まとまったお金の海外送金
4. お得な海外送金のためのお役立ち情報
5. 海外送金と税金、トラブル対策
について説明します。
このコラムを読まれる人はFXを利用したことがあり、ネット銀行を利用したことがある人がほとんどだと思います。では、海外送金もネットを利用して簡単にできるのでしょうか。残念ながらそうではありません。送金先が海外になったとたん、ネットやテレフォンバンキングなどを利用できる金融機関が限られてきます。
従来の銀行や郵便局からの海外送金方法はどうかというと
・ 平日昼間の営業時間中だけの取り扱い
・ 窓口で人手に頼った時間のかかる処理
・ 高くてわかりにくい手数料
という、手間と時間、手数料がかかります。
ネット取引の便利さと安い手数料に慣れた人にとって日本の海外送金システムは『時代劇に出てくる関所 』のような時代遅れのシステムに感じるかもしれません。
(昼間のみ通行手形のある人だけが通れ、悪?代官が威張り高い手数料を取るのが関所のイメージだと思います。 )
そこでこのコラムでは、ネットや電話を利用できる限られた金融機関を利用して手間や手数料を節約する方法などについて説明します。
※ネットや電話を利用した取引ができる金融機関には
・ シティバンク(ネット・シティフォンバンキング)
・ 三菱東京UFJ銀行(テレフォンバンキング)
・ ロイズ銀行 Goロイズ(ATM、ネット銀行からの入金)
・ カレンシーオンラインやKVBといった海外の金融機関
・ PayPal(メルアドとクレジットカードで海外送金)
などがあります。
一般に海外送金するときに、銀行や郵便局では外貨預金と同じ外貨両替手数料で円を外貨に両替してから送金します。
FXを利用する人にとってこの外貨を両替する手数料はとんでもなく高く感じると思います。
※中値[ミッドレート]に上乗せされる手数料相当額は、1万通貨あたり米ドル1万円、ユーロ1.5万円、英ポンド4万円、豪ドル2万円、NZドル2万円、スイスフラン9千円、加ドル1.5万円程度になります。
一方、FXには
・ 両替(コンバージョン、コマーシャルディールなどと呼ぶこともあります)
・ 受渡し(外貨受渡、現受け、デリバリーなどと呼ぶこともあります)
というサービスがあり、
「両替」「受渡し」を利用すると外貨に両替する手数料を大幅に圧縮できます。
つまり、
1. FXでお得に両替する。
2. 両替した外貨を日本の銀行の外貨預金口座に送金する。
3. その銀行から外貨のまま海外送金する。
ことでお得に海外送金することができます。
※シティバンクや三菱東京UFJ銀行なら、前もって送金先を登録しておく必要がありますがネットや電話で送金指示するだけで海外送金できます。
では、海外送金するときはいつでもFXで両替してから海外送金するとお得なのでしょうか。
海外送金するときにかかる手数料も考えなければなりません。
海外送金にかかる手数料には
・ 『定額』の手数料(銀行、郵便局など)
・ 『定率』の手数料(その他の海外送金、類似サービス)
があります。
【定額の手数料】(銀行、郵便局など)
・ FX会社から日本の銀行に外貨送金する手数料
(2,000円から3,500円程度)
・ 日本の銀行から海外の銀行に送金する手数料
(2,000円から5,000円程度)
・ 外貨のまま海外送金するための手数料
(送金額の0.05%ただし最低2,500円などが同じ通貨のまま(円を含む)送金するときにかかります。)
・ 受け取る銀行や時には中継する銀行でかかる手数料
(無料、数百円から数千円程度までさまざま)
がかかってきます。
たとえば、3万円を海外送金するために1万円近い手数料を払うならちょっと考えてしまいます。でもこの手数料はたいてい定額ですので、1,000万円を海外送金してもそれほど変わらないのです。
【定率の手数料】(その他の海外送金、その類似サービス)
外貨両替に関する手数料が定率のサービスをいくつかあげると、
・ VISAデビットカード(1.6%程度~)
・ クレジットカード(1.6%程度+金利)
・ 銀行系のキャッシュカード(4%程度~)
・ PayPal (~5.9%+0.3米ドル)
などがあります。
定率の海外送金手数料の中には少し高いと感じるものもありますが、一例を挙げるとPayPalなら3万円を海外送金するときの外貨両替にかかる手数料を含めたすべての手数料は2,000円足らずでおさまります。
ですから海外送金するときに
1. 数十万円以上のまとまった金額を海外送金するときには、FXを利用する。
2. 小額を海外送金するときは『定率』の手数料ですむサービスを考える。
のが、お得に海外送金するためのコツということです。
ということで、次回は『小額の海外送金』について説明します。
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